そもそもアルツハイマーとはか?

アルツハイマーとは、思考・行動・記憶にトラブルを起こす脳の病気で、認知機能の低下・人格変化をおもな症状とする認知症の一種です。

<初期症状>難しい計画やお金の管理ができない、最近の出来事を覚えていない、社会的な場が苦手になるなどの記憶障害・学習障害がでてきます。

<中期>自分の住所や電話番号が思い出せない、曜日や日付が分からなくなるなどの症状。また、季節に応じた服装が選べなくなるので、少しずつ手助けが必要になります。

<後期>ひとりでの着替えや摂食が困難になる運動障害・意思疎通などができなくなり、最終的に寝たきりになってしまう病気。徐々に症状が進行する点が特徴です。

【特集】9割が症状改善!最新の研究でわかったこと

アメリカのカリフォルニア大学のデール・ブレデセン氏の研究で、アルツハイマーの患者を対象に食事の改善や運動などを組み合わせた治療をしたところ、9割もの方が改善に成功しました。

アルツハイマーの症状が進んだ67歳の女性の例を挙げて、詳しい治療内容を紹介しています。

デール・ブレデセン氏が提唱した「アルツハイマー 36の要因」

デール・ブレデセン氏によると、アルツハイマーには36種類の要因があるとのこと。実際にどの要因がどれほど関わっているかについては、人によって異なります。

  1. 1.βアミロイドの生成量減少
  2. 2.βアミロイドの分解量増加
  3. 3.βアミロイドオリゴマー化の減少
  4. 4.脳由来神経因子(BDNF)の増加
  5. 5.神経成長因子(NGF)の増加
  6. 6.G-CSFの増加
  7. 7.ADNPの増加
  8. 8.P型タウの減少
  9. 9.ホモシステインの減少
  10. 10.シナプスの増大
  11. 11.4/2の減少
  12. 12.分解されたβアミロイドの増加
  13. 13.アルブミン/グロブリン比の増加
  14. 14.炎症の減少
  15. 15.NF-kBの抑制
  16. 16.GSH(グルタチオン)の増加
  17. 17.抗酸化物質の増加
  18. 18.鉄分の減少(&銅を減少させる亜鉛の増加)
  1. 19.CBFの増加
  2. 20.アセチルコリンの増加
  3. 21.α 7 シグナルの増加
  4. 22.βアミロイドの運搬増加
  5. 23.βアミロイドの撤去増加
  6. 24.ApoE4の効果減少
  7. 25.GABAの増加
  8. 26.NMDAの増加
  9. 27.ホルモンの最適化
  10. 28.ビタミンDの増加
  11. 29.pro-NGFの減少
  12. 30.カスパーゼ6の減少
  13. 31.N-APPの厳守
  14. 32.記憶の増加
  15. 33.活力増加
  16. 34.ミトコンドリア機能の増加
  17. 35.ミトコンドリアの保護物質増加
  18. 36.年齢

「年齢」を除いた35要因のうち、どれがアルツハイマーの発症に深く関与しているかは個人差があります。脳内物質の分泌量やホルモンバランスによって、大きく左右されるからです。また、原因の特定は、現在の医療水準では難しい状況。したがって、治療方法を決めるにあたっても、一人ひとり原因を見極める必要があります。

ただ、少なくともこれまで「対処法がない」とされてきたアルツハイマーに、対処法が「ある」ということが判明したわけですから、これは画期的な研究結果と言えます。この36の要因を土台に、今後さらなる研究が進められることでしょう。

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アルツハイマーの予防法

アルツハイマーをはじめとする認知症は脳の病気なので、対処方法がないと考えている方も多いでしょう。

たしかに、一度進行してしまうともとに戻せない病気です。ですが、アルツハイマーは「脳の糖尿病」とも呼ばれる病気で、普段からの心がけで予防することは十分可能。仮に発症したとしても、症状の進行を最小限に抑えることができるケースも多いです。

基本的には、生活習慣病を予防するような行動を心がけていれば、アルツハイマー予防にも自然とつながります。アルツハイマーの原因とひとつである、脳内物質βアミロイドが変化しやすくなる40~50代の方は、一度生活習慣を見直してみましょう。

食事のしかた

食事のしかた編イメージアルツハイマー予防にいい食事のしかたは、2つあります。
1つは日常から生活習慣病にならないよう体調管理。脳にいい食べ物を摂取し、栄養バランスのいい食事を心がけましょう。近年の研究でアルツハイマーは「脳の糖尿病」と呼ばれているので、血糖値を上げないことが特に重要です。急激な血糖値の上昇を抑えるには食物繊維がおすすめ。また、認知症予防に効果が高いと言われる「DHA」と「EPA」の摂取は、青魚に多く含まれています。魚のタンパク質は良質かつ低カロリーなのがうれしいですね。

2つめは「食べ方」です。よく噛んで食べる人は、あまり噛まずに食べる人に比べて、認知症の発症率が低いという調査報告があります。噛むという動作は大脳や脳幹を刺激し、記憶力や認識力、判断力、集中力を高め、脳を鍛える効果があるためです。

また、「食べ方」ではなく、よく味わい、香りを楽しむことも、脳への多面的な刺激が期待できます。加えて、アルツハイマーと診断された人は、歯が弱い・本数が少ないというデータがでています。普段からよく噛んで食べることを心掛けると、アルツハイマーの他に歯周病予防も期待ができるので、しっかり噛んで食べましょう。

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食材・成分

食材・成分編イメージアルツハイマーを予防するうえで摂りたい成分は、「DHA」と「EPA」です。
「DHA」と「EPA」は、認知症を改善できる効果があると認められており、適切な量を摂ると、初期段階のアルツハイマーであれば、進行を防げると言われています。
「DHA」と「EPA」は魚の脂に含まれる成分です。特にマグロ・ブリ・サンマ・サバ・イワシなどの青魚に多く含まれています。しかし、「DHA」と「EPA」は煮る・焼くなどの調理をすると、約20~50%失われるので、ふたつの成分を多く摂取するのに適しているのは「お刺身」が一番。生魚が苦手な方は、ムニエルやスープの調理方法だと「DHA」と「EPA」を含んだ脂を逃さずに摂れるので◎です。

βアミロイドというたんぱく質が、脳に蓄積するとアルツハイマーを引き起こす原因。近年の研究で「納豆の酵素(ナットウキナーゼ)」という成分がβアミロイドを分解する効果があると結果がでました。まだ研究段階のようですが、ナットウキナーゼは血液をサラサラにする効果があるので、心筋梗塞や高血圧の予防も期待できます。

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アルツハイマー病と闘うための成分を摂取できる
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生活習慣

不健康な生活習慣が原因で、アルツハイマーを発症することもあります。

生活習慣編イメージ

  • 十分な睡眠をとる。
  • 適度な運動をする。
  • アルコールは控えめにする。
  • 指先を意識的に動かす。
  • 歯の健康を維持する。
  • 暴飲暴食をしない。
  • 頭を使う作業をする。
  • 禁煙をする。

など、生活習慣の改善に努めましょう。

特に重要なのは睡眠。睡眠は、アルツハイマーの原因物質「アミノロイドβタンパク」の増減に深く関わっています。脳の活動中に溜まった老廃物を、睡眠時に流しやすくするため、質のいい睡眠は欠かせません。

また、適度な飲酒はアルツハイマーのリスクが減りますが、過度の飲酒と喫煙は脳の認知機能の低下が36%も早まり、アルツハイマーになりやすいと海外の研究で明らかになっています。

もしかしてアルツハイマー予備軍かも?と思ったあなたは、次のページで生活習慣をチェックして見直してみましょう。

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進行度別アルツハイマーの症状

前期

  • 適切な言葉が出てこない。
  • 判断能力の低下。
  • むずかしい計画やお金の管理ができない。
  • 物をなくす、おかしな場所に置き忘れる。
  • 最近の出来事を覚えていない。
  • 社会的な場が苦手になる。

記憶力低下に関しては加齢による原因も考えられるので、一概に判断できません。その他にも、ニオイを感じないといった症状が現れたら、病院にいってみましょう。

中期

  • 自分の住所や電話番号が思い出せない。
  • 家族や知り合いを認識しにくくなる。
  • 衝動的行動を起こす。
  • 曜日や日付が分からなくなる。
  • 季節に応じた服装が選べなくなる。

自分ひとりでできることが多くなってくるので、少しずつ手助けが必要になります。

後期

  • コミュニケーション能力喪失。
  • 最近の出来事・昔の記憶もあいまいになる。
  • 表情が乏しくなる。
  • 排便、排尿障害。

最近の出来事や周囲の環境の認識がほとんどできません。トイレに介助が必要になり、性格も変化するため、妄想や幻覚、攻撃的になるなどの変化がみられます。

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アルツハイマーの原因

原因イメージ

アルツハイマーには様々な原因があります。また、認知症状を引き起こす主な要因は「老人斑」と「神経細胞のもつれ」とされていますが、現在も不明な点は多く存在。生活習慣や遺伝、加齢などの複合的な要素が絡み合っていると言われています。

両者の原因となるのが、βアミロイドというたんぱく質。これが脳に蓄積すると、神経細胞が圧迫されて死滅し、脳の機能が損なうとのこと。 βアミロイドが脳に溜まってしまう原因は、加齢・遺伝・生活習慣など複合的な理由があります。その結果、高血圧や糖尿病は、アルツハイマーと高い関連性があることが近年の研究でわかってきています。

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アルツハイマーの治療

現代医学では、アルツハイマーを改善し、正常な状態へ戻す薬や治療法は見つかっていません。一般的には症状の進行をなるべくゆるやかにするために投薬やリハビリをしています。ですが、近年アルツハイマーに効果をもたらす成分がいくつも発見されているので、今後は症状を改善する方法が誕生するかもしれません。

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アルツハイマーになりやすい人

アルツハイマーを発症しやすい生活習慣・性格とはどのような人のことでしょうか?

当てはまる人・当てはまらない人も、日ごろからリスクを減らすようにしておけば、アルツハイマーの症状で苦しむことはないかもしれません。

進行段階イメージ

アルツハイマーのリスクが高い生活習慣

  • 糖尿病や高血圧。
  • 過度な飲酒。
  • 喫煙。
  • 緑黄色野菜や魚が嫌い。
  • 日ごろから肉を多く食べる。

特に糖尿病はアルツハイマー型認知症とのつながりが高いので、要注意。また、高血圧、糖尿病は、くも膜下出血、脳梗塞、認知症になるリスクもあります。
他に、適度な飲酒は体にいいのですが、過度な飲酒はNG。脳の萎縮を引き起こしてしまいます。同じく喫煙も控えた方がいいでしょう。

アルツハイマーのリスクが高い性格

  • いつまでもくよくよ悩んでしまう、ネガティブ思考。
  • 几帳面、ガンコなどこだわりが強い。
  • なにごとにも真面目、仕事人間。
  • わがまま、自己中心的な考え。

真面目で日ごろから悩みごとを抱えてしまう内気な人は、ストレスを溜めこんでしまい、アルツハイマー病になりやすいようです。また、ガンコや几帳面なタイプも、自分の思い通りにいかずイライラとしてしまいがち。わがままや自己中心的な人も、ガンコや几帳面な人と同じく、思い通りにいかなくてストレスが溜まるようです。ストレスを溜めないよう、深呼吸をして落ち着くクセをつける、趣味や運動でストレスを発散し、楽しい日々を過ごすよう心掛けると、アルツハイマー型認知症の予防になります。

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家族がアルツハイマーになったら

治療イメージ

自分や大切な家族がアルツハイマーと診断されてしまった時、動揺せずに冷静な対応をとるのはむずかしいと思います。このページでアルツハイマー病の基礎知識をしっかりと覚えて、いざなってしまった時に慌てないようにしましょう。
アルツハイマー病認知症の人に、家族でもできる新しいケア方法「ユマニチュード(Humanitude)」や、市役所・介護支援団体が行っている様々な制度を勉強し、もしもの時に備えておきましょう。

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