【予防・改善】アルツハイマー型認知症で知っておきたいこと
ダイエットやデトックスに効果がある人気の成分「αリポ酸」にアルツハイマー予防効果が秘められているのをご存知でしょうか?健康で物忘れ知らずの老後を送るために、体に良い成分に関する知識をつけて、できるものから積極的に取り入れましょう。
アルファリポ酸という成分は、本来、人間の腸内細菌で生産されるものなのですが、40歳を超える頃になると、次第に減少していき、加齢と反比例して不足気味となっていってしまうものです。食事からは微量しか摂取できないため、サプリメントなどで補う必要があるという訳です。
また、αリポ酸はもともと2型糖尿病の治療薬として用いられてきたという経緯があります。静脈注射あるいは経口摂取することで、インスリン感受性を改善するといった効果が発揮されることが、科学的根拠として示されています。
他にも、αリポ酸は糖をエネルギーに変換するのを助ける効果があるため、脂肪燃焼効果を高めるとしてダイエットを目的としたサプリや健康食品にも用いられています。しかし、αリポ酸を摂ると脂肪燃焼効果が高まるという科学的なデータはまだまだ少なく、実験は充分に行われていないのが現状なのだそうです。ダイエットに効果がないとまでは言い切れませんが、そうした宣伝を鵜呑みにしてしまうことは避けた方がよいでしょう。
αリポ酸にはビタミンC、ビタミンE、コエンザイムQ10、グルタチオンなどの、抗酸化作用を持つ物質を活性化する働きがあり、海外では、こうした作用によって、脳の神経細胞を活性酸素などの脅威から守る物質として注目が高まっているのです。
活性酸素は体のいたるところを攻撃し、老化や病気の原因を作りだす物質ですが、αリポ酸にはこれらを退治する抗酸化作用があります。そのほか脳に関連する項目では以下のような事実が明らかになっています。
脳へのダメージをかなり軽減してくれる作用がある上、もし脳の病気を発症してしまった場合でもαリポ酸の摂取によって回復できる可能性があります。アルツハイマー型認知症を発症した場合でも、脳内の神経伝達が改善したり原因の除去・抑制効果が期待できるので、是非摂取したい成分だといえます。
また脳血管性認知症に対する効果も期待できるそうで、例えばイタリアで行われた実験では、脳血管障害を持つラットにアルファリポ酸を30日注射で投与したところ、体内の酸化ストレスや有害なタンパク質が大きく減少したのだそうです。アルツハイマーだけでなく、脳梗塞や脳内出血を原因とする認知症にも、改善効果が期待されています。
そもそもαリポ酸は体内で生成する成分ですが、年齢と共にどうしても生成量が減ってしまいます。食品から摂取する場合、牛や豚の肝臓・心臓・腎臓などのほか、ほうれん草、トマト、ブロッコリーなどの緑黄色野菜、じゃがいもなどにも含まれていますが、その量はごくわずかなので現実的ではありません。
食事と同時に摂取すると吸収率が低下するという説がありますので、食事の30分ほど前に飲んでおくのが一番効果が出るそうです。
αリポ酸のサプリメントを購入するときは注意が必要。R型(天然)・S型(合成)の2種類があるので、必ずR型を選ぶようにしてください。R型は他のαリポ酸に比べ約10倍の活性があるほか、より脳に届きやすい性質があります。
また、動物実験ではR型以外のαリポ酸は逆に認知症の悪化を招いてしまうという結果がでています。前述の、イタリアでのラットを使った実験に用いられたのも、R型のαリポ酸とのことです。購入の際は、この点を慎重にチェックすることが賢明です。
商品によってαリポ酸の純度やその他添加成分の影響があるため、必ずしもαリポ酸の効果がしっかり感じられるとは限りません。全成分表示を自分でしっかりとチェックしたり、信頼できるメーカー(製薬会社など)のものを選ぶと良いでしょう。