【予防・改善】アルツハイマー型認知症で知っておきたいこと

プラズマローゲン

認知症・アルツハイマーの予防や改善に効果をもたらすとして注目されている「プラズマローゲン」。一体どのような効果があるのか、認知症状はどこまで改善するのかを調べました。また、効率的な摂取の仕方についても紹介します。

ココナッツオイルより凄い!?プラズマローゲン

アルツハイマー型認知症の改善に、これまで注目されてきた食品の筆頭と言えば「ココナッツオイル」ですが、新たに発見された「プラズマローゲン」という物質もかなりパワフルな認知症改善効果を秘めており、アルツハイマー病を改善する可能性が高いと報告されています。

プラズマローゲンとは?

プラズマローゲンとは、人間をはじめ、様々な動物の脳や心臓、血液などの体内に存在しており、リン脂質の18%を占める物質です。特に脳神経細胞や心筋などに多く含まれ、脳細胞の根本的な機能をコントロールしていることがわかっています。

例えば、私たちがものを考えたり行動を起こす時、神経細胞は酸化を受けて劣化します。専門用語ではこの状態を「脳疲労」と言います。そして、この脳疲労が起こる際に、プラズマローゲンが抗酸化作用を発揮し、脳の神経細胞がダメージを受けないようにする働きを行なっているのだそうです。

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アルツハイマーの症状が改善したという研究結果が

そして、このプラズマローゲンが、アルツハイマーを改善する効果があることが、研究の成果によってわかってきました。この発表は、2017年3月に。医学雑誌「EBioMedicine」誌上で行われ、九州大学名誉教授の藤野武彦医師を中心とする研究チームによってなされたものです。

ことの始まりは1995年まで遡ります。この年、アメリカの研究チームがアルツハイマー型認知症患者の脳内では、プラズマローゲンが減少していることをつきとめたのだそうです。藤野医師は長年に渡って、脳とストレスの関係などを研究してきたこともあり、この事実から、「プラズマローゲンを補うことで認知症が改善するのではないか?」という仮説に基づき、研究が開始されたのだそうです。長年の試行錯誤が繰り返されました。

様々な紆余曲折を経た末に、藤野医師のグループは、アルツハイマー型認知症患者の治療に最も適しているのは、プラズマローゲンであるということにたどり着いたとのこと。そしてこのプラズマローゲンを、60〜85歳からなる328人の軽度アルツハイマー病および軽度認知障害を対象に、24週間に渡って経口投与するという実験が行われました。

軽度のアルツハイマー患者の記憶が改善

気になる結果は、軽度のアルツハイマー患者においては、記憶検査が大きく改善。血漿プラズマローゲンの濃度も改善したとのだそうです。また中程度のアルツハイマー患者においても、約半数の患者に症状の改善が見られ、重度のアルツハイマー患者でも約3割に改善が見られたという結果が出たそうです。加えて、アルツハイマー患者に見られる幻覚・抑うつ・妄想・不潔行為などの周辺状況にも改善が見られたのだそうです。

なお、この実験は、医薬品実験にも用いられる二重盲検試験(医師からも患者からも薬や治療法などの性質を不明にして行うことで、客観的な評価が行える手法)という厳しいエビデンス条件のもとで行われています。こうした厳格な条件のもとで行われた試験において、プラズマローゲンはアルツハイマー患者記憶機能の改善が期待できるという医学的な証明がなされました。

さらには、介護者を悩ませることの多い、患者の幻覚・抑うつ・妄想などの周辺状況も改善されるという結果も出ています。アルツハイマー患者本人にとっても、ご家族など介護を行う方にとっても、これはまさに、朗報と言ってよいのではないでしょうか。

プラズマローゲンに期待できる効果

以上の結果から、認知症患者のプラズマローゲン不足を解消してあげることで以下のような効果が期待できるそうです。

  • 脳の記憶領域・海馬の神経細胞を新たに作り出す
  • βアミロイドの蓄積を防ぎ、認知障害を改善
  • 脳神経の炎症を防ぐ

「認知症対策」効果以外にも、期待できる効果

  • 脳内の情報伝達
  • カルシウム・ナトリウムの搬送
  • 肝機能の正常化
  • 抗酸化作用
  • コレステロールの排出
  • 血小板の活性化
  • 細胞膜の融合

こうした結果を受け、業界でも新たな動きが出てきています。それはアルツハイマーの症状改善が期待できるプラズマローゲンのサプリメントとしての商品化です。

日本においては、新しい薬を認可・販売するまでに約10年。200億円とも言われる費用がかかるという現実があります。待ったなしの状態で差し迫っている高齢化社会に対応するには非現実的、ということでサプリメントとしての実用化が進んでいます。

なお、上記の藤野医師の実験の件でもご紹介しています通り、プラズマローゲンの実験は医薬品と同等レベルの厳しいエビデンス条件で行われています。

プラズマローゲンが含まれている食品紹介

効果を聞いて誰もが摂取したい!と思う夢のような成分・プラズマローゲンがどんな食品に多く含まれているのか、というと…。

まずは、牛・羊・豚などのお肉に含まれています。そして貝類の内臓(特にホヤの内臓、牡蠣、ウニなど)、牛の脳にも含まれているそうです。

ですが一般的な認知症予防の食事改善では「お肉は良くない、青魚を摂取しましょう!」という指導が一般的。確かにプラズマローゲンを摂取するならお肉は良いのですが、それ以上のデメリット(オメガ3系脂肪酸が少なく認知症が進行しやすい)があるので、肉ばかり食べるのはあまりオススメできません。

やはり、プラズマローゲンを効果的に効率よく摂取するならば、サプリメントが現実的と言えるでしょう。まだ種類は少ないものの、プラズマローゲンサプリの販売はいくつかのメーカーから始まっています。

プラズマローゲンの1日の摂取目安

プラズマローゲンの1日の摂取目安は1日の食事に1品ほどは入れましょう。上記で説明した通り、肉類はあまりオススメしません。ですので、青魚類を食べましょう。それでは、プラズマローゲンが取れるレシピを紹介します。

鯖の塩焼き

鯖を1切れ切り落とし、塩で味付けを行うシンプルな料理です。アルツハイマー を予防する食事は和食が良いとされています。その理由は、青魚や大豆その他のプラズマローゲンが入った食材を調理することが多いからです。ですので、塩で味付けをする鯖は豊富なプラズマローゲンが入っているということでオススメのレシピです。

マグロの切り身

マグロの切り身を5切れほどにカットし、お刺身にしましょう。マグロの赤身は豊富なプラズマローゲンと体内では作ることができないDHAなどが入っています。マグロの赤みが苦手という方は、表面に焦げ目が着くまで焼き上げ、ステーキにして食べると良いでしょう。

ホタテのバター焼き

ホタテを5つほどバターと一緒に炒めましょう。バターの他に油系のもので炒めると、素材のホタテの豊富な栄養素を逃さずに調理することが可能です。ですので、プラズマローゲンが入ったホタテを調理する際には、バターで炒めましょう。

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