【予防・改善】アルツハイマー型認知症で知っておきたいこと

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アスタキサンチン・クリルオイル

エビやカニ、鮭などの赤い食品に含まれているアスタキサンチンには様々な効果があることで知られており、現代医学の研究では脳への効果やアルツハイマー予防にも期待が寄せられています。どのように脳を守るのか、どのぐらい摂取すれば効果が期待できるのか紹介します。

アルツハイマー予防として注目の成分をチェック

アスタキサンチンとは?

アスタキサンチンは、鮭やエビ、カニなどの赤い海産物に多く含まれる成分で、もともとはそれらの餌となる海藻類にたっぷりと含まれています。また、カロテノイドと言われる天然の色素の一種でもあります。

健康によい成分として最近よく耳にする機会の多い、リコピンやβカロテン、ルテインなどと同じ色素成分と同じ仲間。とりわけ、元来より、若返りやアンチエイジングの効果が注目され、美容分野のサプリメントに配合されています。その理由としては、アスタキサンチンが持つ、抗酸化作用の働きが挙げられます。

アスタキサンチンが持つ「高い抗酸化力」

例えば紫外線を浴びた時、あるいはエネルギーを生成する時、人間の身体は、一重項酸素という活性酸素を発生させてしまいます。ご存知の通り、活性酸素というものは、酸化作用によって身体を錆びつかせてしまいますが、アスタキサンチンはこの一重項酸素という物質を、無害化することができるのです。

その効果は抗酸化力の高いビタミンEの25倍、ビタミンCの90倍というデータもあるほどパワフル。皮膚のシミやシワを抑制するほか、体のあらゆる部分の老化を防いだり、抗炎症作用、メタボの改善作用などでも知られています。

アスタキサンチンには「脳機能の改善効果」も

そんなアスタキサンチンに、なんと脳機能改善効果があることが発見されました。アルツハイマー病の患者さんの血液は、赤血球膜の中に酸化したリン脂質(過酸化リン脂質)が多く含まれているのですが、アスタキサンチンを取り入れるとリン脂質の酸化を防ぎ、赤血球の機能が正常に保たれるようになるのだそうです。いわば、赤血球の老化を防ぎ若返らせた、というわけです。

また、アスタキサンチンには脳の細胞死を防ぐ物質を増やすという結果も出ているため、脳神経細胞が徐々に死滅していくアルツハイマー対策としてはぴったりの物質なのです。

様々な有益な研究データが

例えば、順天堂大学の大学院医学研究科の白澤卓二教授が行った実験では、物忘れが多いと自覚する50歳から69歳の男性10人(ただし、まだアルツハイマーや認知症と診断はされていない)に、1日12mgのアスタキサンチンを12週間飲んでもらったところ、認知機能テストのすべての項目で成績が上がったという結果が出ています。さらには、脳波を測定したところ接種後に集中力が高まったことも確認されています。

また、筑波大学体育系運動生化学研究室の征矢英昭教授が行った、マウスを用いた実験においては、アスタキサンチンの摂取によって、学習・記憶能力に関与する、脳の海馬の神経新生促進効果があることが判明したとのこと。こちらも、さらなる研究が進められているそうで、人間の海馬にも、よい影響をもたらしていることが期待できそうです。

脳の病気「パーキンソン病」にも改善効果

脳の神経細胞が変性して、体が思うように動かせなくなる病気「パーキンソン病」。大ヒットとなった映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主演で知られる人気俳優のマイケル・J・フォックスも、この病に罹患してしまったことでも知られていますね。実は、アスタキサンチンには、パーキンソン病にも効果があることがわかりました。

前述の順天堂大学大学院の白澤教授が、パーキンソン病を発症したマウスに、アスタキサンチンを摂取させる実験を行ったところ、歩き方が改善して活動性がUP。生存日数も約10週→22週へと大幅に跳ね上がりました。白澤教授によれば、アスタキサンチンは脳の神経細胞が死滅するのを抑えている可能性があるそうで、今後パーキンソン病の治療薬としても期待されています。

その他、生活習慣病の原因となる血液中の炎症を改善したり、糖尿病の指標となるヘモグロビンA1cという物質の値も下げる効果がある、という結果も出ています。活性酸素の発生を抑えて筋肉疲労を軽減するので、持久力を上げ疲れにくくする効果もあります。また、アスタキサンチンを摂取して運動すると、脂肪を先に燃焼させてくれるので、ダイエット効果も期待できます。まさに万能健康成分ですね。

これらの効果を得続けるには、毎日摂取し続けることが大切。早ければ1~2週間で疲れにくさや肩こりなどの体の変化を実感できます。脳への変化は徐々に現れ、3ヶ月ほどで効果を実感できるようになってくるはずです。

アスタキサンチンの1日の摂取目安はどのぐらい?

1日に摂取する量は6mg程度。激しい運動をした後は筋肉の回復に使われるので、12~15mgぐらいは摂取するとよいそうです。ちなみに1日に30mgまでであれば、安全性が確認されています。

海産物のアスタキサンチン含有量(100gあたり)は、以下の通り。

  • 生桜エビ 7.15mg
  • 素干し桜エビ 2.56mg
  • 釜揚げ桜エビ 1.47mg
  • 車えび 2.81mg
  • 甘エビ 0.4mg

生の桜エビにたっぷりと含まれていますが、毎日食べるのは産地の人でもなかなか難しいですよね。干しエビであればスーパーでも簡単に入手できますが、100g食べるのは結構大変です。紅鮭なら2切れぐらいで1日の目安量に届きますが、塩漬けになっているものが多いので塩分量には充分に注意しましょう。

ちなみにクリルオイルという成分はご存じでしょうか?このクリルオイルとは、オキアミというプランクトンからとれる油です。通常の魚油より、吸収率が高いと言われており、このクリルオイルには、上記で紹介したアスタキサンチンも含まれています。

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