【予防・改善】アルツハイマー型認知症で知っておきたいこと

イソフラボン

毎日できるアルツハイマー予防法は、食生活を改善すること!中でも豆腐や納豆などの大豆製品は毎日食べてほしい成分のひとつです。健康で物忘れ知らずの老後を送るために、体に良い成分に関する知識をつけて、できるものから積極的に取り入れましょう。

「大豆製品」で脳を元気に

脳の働きを活発にするために、頭を使うこと、刺激を受けることと同じぐらい大切なのが「脳に良い食品をとること」。脳を活性化させる食べ物は「ブレイン・フーズ」と呼ばれており、積極的に摂取すべきだとして注目が集まっています。成人の脳神経細胞は1日平均10万個のペースで死滅しているのですが、これを補うためには良質なたんぱく質が必要不可欠。

中でもおすすめなブレインフーズが、大豆製品。

大豆の煮豆、豆腐、納豆、枝豆、おから、黄な粉などなど、和食中心の食生活には欠かせないものばかりですね。大豆タンパクは質もよく、脳神経細胞を補うのに最適な物質といえます。

アルツハイマー予防として最近注目の成分をチェック

大豆に含まれている「レシチン」の働きとは?

大豆に含まれているレシチンは、脳細胞にたくさん存在する成分で「脳の栄養素」といわれるほど重要な成分です。また、記憶力の維持に重要な働きを持つ神経伝達物質アセチルコリンの材料にもなるため、記憶力・集中力を高めアルツハイマー型認知症の予防・改善に役立つと考えられえています。

レシチンはビタミンCと一緒に摂取するとよりアセチルコリンを多く作ることができるとのこと。食卓には大豆製品の小鉢、新鮮な野菜のサラダを並べるのがオススメです。

「チロシン」の働きとは?

チロシンという物質はノルアドレナリン(意欲、不安、恐怖、緊張などの感情・精神状態と関係する。怒りのホルモンとも呼ばれる)・ドーパミン(快感、多幸感、運動機能と関係する。減少すると認知症になる)の分泌を高める作用があり、レシチンの作用とあわせて脳をさまざまな方面から活性化することができるのです。

アルツハイマー予防として注目の「大豆イソフラボン」

さらに注目すべき物質が、大豆イソフラボン。

アルツハイマーの原因と言われているβアミロイドというたんぱく質が、蓄積するのを抑制する効果が期待できることがわかりました。また、βアミロイドが集まって蓄積する前の段階でも抑制効果が働くため、アルツハイマー発症者だけでなく、まだ症状が出ておらず予防したいという人にも効果が期待できるそうです。

金沢大学と国立病院機構医王病院神経内科の研究結果

金沢大学の大学院脳老化・神経病態学の研究グループと国立病院機構医王病院神経内科が共同で行った研究によると、近年の研究において、女性ホルモンがアルツハイマー病発症の危険率を低下させ、また発症を遅延させることがわかっていたとのこと。

そこで、女性ホルモンと構造が似ている大豆イソフラボンにも、アルツハイマーの予防効果より具体的には、アルツハイマーの原因とされるβアミロイドが蓄積することを防ぐ効果があるのではないかという仮説のもと、試験が行われました。

その結果、大豆イソフラボンにもβアミロイドの蓄積を防ぐ効果が確認されたのだそうです。これもまた、なかなかの朗報と言ってよいのではないでしょうか。

大豆イソフラボンに期待できる効果とは?

また、大豆イソフラボンには動脈硬化を防ぎ、脳梗塞や心筋梗塞を抑えたり血中コレステロールや血圧、血糖耐性を改善してくれます。大豆イソフラボンは前述しましたとおり、女性ホルモンと同じような効果が出るため、閉経後の女性はかなり高い効果が期待できるようです。

脳梗塞・心筋梗塞のリスクが低下

例えば、国立研究開発法人 国立がん研究センターの予防研究グループが行った調査によると、大豆をよく食べる女性グループで脳梗塞・心筋梗塞のリスクが低下することがわかったそうです。大豆を週に5日以上摂取するグループと、週に0-2日しか摂取しないグループを比べると、脳梗塞のリスクが0.64倍、心筋梗塞のリスクが0.55倍、循環器疾患による死亡リスクが0.31倍と、いずれも低くなっていることがわかったのだそうです。

また、これに関連して、イソフラボン摂取量が多い順から少ない順に、5つのグループに分けて調査したところ、摂取量の最も多い女性グループは、最も少ないグループと比べ、脳梗塞のリスクが0.35倍、心筋梗塞のリスクが0.37倍、両方合わせて0.39倍という結果に。さらに循環器疾患による死亡のリスクにいたっては、0.17倍という低い数字になったのだそうです。

加えて、閉経前の女性と閉経後の女性を比較すると、イソフラボンの効果は閉経後の女性に、脳梗塞や心筋梗塞のリスクをより低くしていることもわかったそうです。

日本の閉経後の女性のケースではより効果が期待

イソフラボンの摂取が、日本人女性、特に閉経後の女性で、脳梗塞と心筋梗塞の発症および循環器疾患による死亡リスクを低減させることが明示されましたが、その一方で、男性の場合は女性のようなイソフラボンの効果というものは見られなかったそうです。ただし、大豆が体によい食品であることに変わりはなく、また大豆製品は脳に良い成分がたっぷり、脳細胞も補うことができる、さらにアルツハイマーの原因抑制までしてくれる!まさに「ブレイン・フーズ」という言葉がぴったりです。

大豆イソフラボンの摂取目安量はどのくらい?

理想的な摂取量としては、1日40~50mgほどが目安。豆腐なら半丁、納豆なら1パックなので、比較的取り入れやすいと思います。ちなみに多く摂りすぎても必要ない分は体外に排出され悪影響は出ませんので、たっぷり食べるようにしましょう。

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