【予防・改善】アルツハイマー型認知症で知っておきたいこと

ジオスゲニン(山芋)

山芋に含まれているジオスゲニンという成分を摂取するとアルツハイマー患者特有の症状が正常に戻る効果が認められました。さらにβアミロイドを減らす効果、消化酵素も豊富なため、脳と胃腸の健康維持のためにも日頃から是非摂取したい成分です。

かねてよりスタミナ食として知られる山芋

あらためてご説明するまでもありませんが、山芋は我々日本人にとっても、精がつくスタミナ食材としてすっかりお馴染みです。古くから、民間療法として風邪をひきやすい時や元気が出ないという時などに重用されてきた歴史があり、また漢方薬の分野においても、ヤマイモ科のつる性の多年草は、山薬という「気」を補う成分として用いられており、病気への抵抗力を高めるとされています。意外なところでは、ジャマイカ出身の世界的陸上短距離選手、ウサイン・ボルトも、現地のヤムイモという山芋の一種を好んで食べていたというエピソードがある位です。

山芋の成分と働きについて

栄養学の面から見ても、山芋には様々な有効成分が含まれています。

アミラーゼ/ジアスターゼ

でんぷん分解酵素を豊富に含んでおり、消化の補助や栄養の吸収効率、新陳代謝を高め、疲労回復や滋養強壮に効能を発揮します。

上記でも触れましたが、アミラーゼは消化酵素であり、デンプンやを分解します。分解されたデンプンやグリコーゲンは麦芽糖に生まれ変わります。山芋にはデンプンを分解するアミラーゼやジアスターゼを多く含んでおり、デンプンを麦芽糖に変える働きを促します。デンプンが麦芽糖になると体中を巡り、やがて小腸にたどり着きます。

小腸にたどり着いた麦芽糖はマルターゼという別の消化酵素によってブドウ糖へと分解されます。ブドウ糖は私たち人間の身体を動かす原動力になります。ですので、ブドウ糖は私たちにとって欠かせない物になっています。そういったブドウ糖を形成するものがアミラーゼやジアスターゼとなっており、山芋にはそれがたくさん含まれているのです。

コリン

細胞膜を生成する物質であり、肝臓に脂肪やコレステロールが付着するのを防ぐことで、コレステロール値や血糖値を抑制してくれます。

コリンは上記でも説明しましたが、細胞膜を生成する物質です。ですが、コリンが私たち人間にもたらす作用はそれだけ細胞膜を生成することだけではありません。私たち人間の体を形成しているのは、60兆個の細胞だと言われています。そして60兆個もある細胞の1つ1つにはリン脂質という物質が含まれています。

そのリン脂質という成分、それに重要なもの成分がコリンなのです。人間に欠かせない成分であるコリン。それがたくさん入っている食材こそ山芋なのです。さらに、コリンが認知症予防に関係している理由は、コリンを摂取することで、学習能力が上がる研究結果もあることから、脳の記憶する器官に影響を与えるからと言われています。

サポニン

脂肪の吸収を抑える働きがあり、ダイエット効果も発揮します。

サポニンにはダイエット効果があると紹介しましたが、それだけではありません。心筋梗塞や脳梗塞を防ぐ効果もあるのです。サポニンには、抗酸化作用というものがあります。それは、血液中の脂肪やコレステロールの酸化を防ぐということです。

もしも、体内中に活性酸素によって、脂肪やコレステロールが酸化されると、悪玉コレステロールに変化します。そうなってしまうと、血管内に脂肪がたまってしまうために動脈硬化を防ぎ、脳梗塞や心筋梗塞を防ぐことができるのです。

ビタミンB1、パントテン酸、カリウム、食物繊維

脳内環境の正常化や、肝臓および脾臓の負担軽減に寄与します。

ビタミンB1はアミラーゼによって分解されたブドウ糖を体内に吸収する役割を担っています。ですので、私たち人間が活動するのに欠かせない物質となっています。

「パントテン酸」は、ビタミンの1つとされており、酵母の成長を促すものとして発見されたのが始まりです。このパントテン酸がもたらす効果としては、善玉コレステロールを増やしたり、ホルモンや抗体の生成などを促す効果があります。

続いてカリウムには、色々な効果を体内にもたらしてくれます。心肺機能や筋肉機能の調整、腎臓のナトリウム吸収を抑制したりと効果は様々です。

最後に食物繊維の効果ですが、食物繊維には、体内中の善玉菌を増やす効果があります。善玉菌が増えれば、腸内環境の改善にも繋がります。しかも、食物繊維は低カロリーの為に肥満の予防にもなるので、生活習慣病を予防することもできます。これらの豊富な栄養素が、山芋には含まれているので、栄養食品だということです。

以上の通り、山芋はまさに、いいとこだらけの食材ですが、アルツハイマー予防においても効果を発揮することが、分かってきています。

ジオスゲニンで記憶力が正常に戻る!?

近年アルツハイマー病に高い改善効果をもたらす様々な物質が発見・研究されており、山芋に含まれているジオスゲニンもその1つ。研究や臨床試験によって、様々な科学的・医学的根拠が明らかになってきています。

例えば、アルツハイマー病の症状の中に、神経細胞の軸索(突起)の形がおかしくなってしまい上手く機能しなくなる、というものがあるのですが、アルツハイマー症状があるマウスにジオスゲニンを1日1回、20日間投与を続けたところ、神経細胞が正常に近い状態にまで回復し、記憶力も改善されたという結果が出たそうです。

さらに、当サイトでは何度も触れているアルツハイマーの原因・βアミロイドを70%も減少させることに成功。今後の治療に高い成果が期待できる成分だとして、研究が進められているところです。

アルツハイマー予防として注目の成分をチェック

「ジオスゲニンの効果を得たいから、山芋を食べよう!」と思った方、ちょっとストップ。

実は、一般的な国産の山芋には、残念ながらジオスゲニンは100g中で27,9mgと、ごくわずかしか含まれていないため、食事から摂取してもアルツハイマー予防効果が期待できるほどではないそうです。それこそ、十分な量を取るには2kgの自然薯を食べる必要があるそうで、これは現実的とは言えません。

国産山芋の中では沖縄の「クーガ芋」という品種が一番高く、他の山芋の200倍もの量が含まれているのですが、幻の山芋といわれており期間限定&競争率が非常に高い商品。海外産では中国・雲南省の植物研究所で比較的含有量の多い山芋が採れるそうですが、日本でその山芋を入手するのは不可能…。

さらに、山芋そのものに含まれるのは「ジオスチン」という物質で、糖が加水分解されることでジオスゲニンが生成されるのだそう。ジオスチンのままだと体内への吸収率が悪く、あまり効果が期待できないそうなので、山芋をたくさん食べるだけではアルツハイマー改善は残念ながら期待できないようです。

今のところ一番効率の良い摂取方法はサプリメントです。サプリメントであれば、1日に必要な分量を確実に接収でき、持ち運びも簡単。食欲がない日でも簡単に補給できるなどのメリットがあります。医薬品のような副作用の心配もありません。国内でも何社かサプリメントを開発・販売していますので、山芋パワーでアルツハイマーを予防したい方はショッピングサイトなどで調べてみてくださいね。

ジオスゲニンには他にも嬉しい効果が

ジオスゲニンの構造は、若返りホルモンと言われるDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)とすごく似ているそうで、同じような作用をもたらすことが報告されています。

DHEAは体内で、女性ホルモンであるエストロゲンや男性ホルモンであるテストステロンなど、男性・女性ホルモンどちらにも変換され。必要なところへ作用します。高い新陳代謝、免疫機能の向上、性欲向上、疲労回復、更年期の改善、気力の充実はもちろん、運動能力を高める効果が期待できるため、摂取しているアスリートも多いそう(DHEAを摂取するのはドーピングなどの問題で禁止ですが、山芋なら当然OKですね)。

また、山芋にはジアスターゼ・アミラーゼ・グリコシターゼなどの消化酵素が豊富に含まれており、胃腸の働きを助ける効果が。ムチン、アルギニンといった様々な健康効果を持つ成分も豊富なので、ジオスゲニン効果は薄いとしても健康のために定期的に食べたい食材です。

アルツハイマー予防効果を追い求めるならサプリメントですが、日常的に山芋を食べていれば様々な健康効果が得られますから、サプリだけでなく食事からも取り入れるようにするとベストだと思います。

参考サイト・参考文献

【特集】アルツハイマーの最新治療! 軽度のアルツハイマーの症状が改善した研究結果とは?【特集】アルツハイマーの最新治療! 軽度のアルツハイマーの症状が改善した研究結果とは?