検査・診断

アルツハイマー病の基礎知識を身につけて、身近な人や自分が発症しても慌てないようにしましょう。ここでは「もしかして?」という時に受診する科やアルツハイマー病の診断基準を紹介しています。自宅で出来る簡単チェックテストも掲載したので、どうぞご活用ください。

アルツハイマー病はどう診断するの?

実は、アルツハイマー病だと確定するタイミングは亡くなった後に脳組織の検査をしたときのみ。それ以外は、アルツハイマー病の「可能性がある(別の原因による可能性もある)」「ほぼ確実である(別の原因が見当たらない)」といった見解になります。

医療機関では以下のような検査をして、アルツハイマー病の可能性を探っていきます。

  • 健康状態全般、過去の病歴に関する質問
    (認知障害と並行して身体の不調があるか、家族に似た症状が起きた人はいるか、等)
  • 日常生活能力の変化、行動や人格の変化に関する質問
    (いつから、どのように変化が起きたか、変化をどう感じたか、等)
  • 記憶能力、問題解決能力、注意力、計算力、言語能力の検査
    (質問に答えたり、何かを書いたり、道具を操作したり、等)
  • 血液、尿などの標準的名医学検査
    (アルツハイマー以外の可能性を検証)
  • 脳のCTスキャン、MRI検査
    (脳の萎縮や脳梗塞、脳出血、脳腫瘍などの病変を検証)

検査は初回だけでなく、記憶力や健康状態の変化を見ながら何度か行うことがあります。アルツハイマー以外にも記憶障害や認知症の原因となる病気は存在しますので、何か別の原因が発生していないかを確認するためにも、定期的な検査はとても重要なのです。

病院は何科に行けば良い?

アルツハイマーや認知症は何科を受診すればよいのか、パッとすぐには思いつきません。最も適しているのは「神経内科」だそうですが、受診項目に神経内科を掲げている病院はそう多くありません。

まず初めは、かかりつけの内科医などに相談してみてください。病院には県や地域の膨大なネットワークがありますので、詳細な診断ができる専門医の居る病院を紹介してくれる可能性が高いです。大きな病院を希望するのであれば、紹介状を書いてもらいましょう。

もちろん自分で病院を探して受診するのもOK。「老年病専門医」「ものわすれ専門外来」などを設けている病院もあるので、より専門的な診断を希望する方は是非訪れてみてください(ただし、こういった専門医は診療が混み合う傾向にあります)。

簡単!アルツハイマー病チェックリスト

以下の項目のうち、出来るものをチェックしてみましょう。全14項目中、いくつできるでしょう?

  • 自分で電話番号を調べて、電話をかける
  • リーダーとして行事の企画や運営をする
  • お世話係や会計係を務める
  • バスや電車、車などを利用して一人で出掛ける
  • 見知らぬ場所へ一人で計画を立て旅行する
  • 決まった分量の薬を決まった時間に飲む
  • 家賃、公共料金の支払い、家計管理
  • 請求書の支払い
  • 銀行預金の出し入れ
  • 年金や税金の申告書の作成
  • 食事の用意
  • 部屋の掃除
  • 洗濯物や食器の整理
  • 手紙や文章を書く

65~69歳の方…6個以下で認知症の恐れ 12個以上で健常
70~74歳の方…6個以下で認知症の恐れ 11個以上で健常
75~79歳の方…6個以下で認知症の恐れ 9個以上で健常
80~84歳の方…6個以下で認知症の恐れ 8個以上で健常
85歳以上の方…6個以下で認知症の恐れ 7個以上で健常

また、アルツハイマーの前兆をセルフチェックする方法として、以下のようなものもあります。

  1.  手を合掌する
  2. 親指と小指だけをくっつけたまま、他の指を離す
  3. 右手だけ回転させ、親指と小指をつけかえる(親指同士・小指同士がくっついた状態→右親指と左小指、左親指と右小指がくっついた状態へ)
  4. 2の状態に戻す

アルツハイマー病の予兆が出てくると「回転」が苦手になるそうで、こういった体操ができなくなったり、ドアノブや瓶・ペットボトルのふたなどが回せなくなったり、靴紐が結べなくなるのだそうです。

普段から記憶や数字、回転する動きを意識して、苦手になったものはないか、定期的にチェックするようにしましょう。

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