【予防・改善】アルツハイマー型認知症で知っておきたいこと

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アルツハイマーの検査・診断

ここでは「もしかして?」というときに受診する科やアルツハイマー病の診断基準を紹介しています。自宅でできる簡単チェックテストも掲載したので、どうぞご活用ください。

簡単!アルツハイマー病チェックリスト

以下の項目のうち、できるものをチェックしてみましょう。全14項目中、いくつできるでしょう?

  • 自分で電話番号を調べて、電話をかける
  • リーダーとして行事の企画や運営をする
  • お世話係や会計係を務める
  • バスや電車、車などを利用して一人で出掛ける
  • 見知らぬ場所へ一人で計画を立て旅行する
  • 決まった分量の薬を決まった時間に飲む
  • 家賃、公共料金の支払い、家計管理
  • 請求書の支払い
  • 銀行預金の出し入れ
  • 年金や税金の申告書の作成
  • 食事の用意
  • 部屋の掃除
  • 洗濯物や食器の整理
  • 手紙や文章を書く

65~69歳の方…6個以下で認知症の恐れ 12個以上で健常
70~74歳の方…6個以下で認知症の恐れ 11個以上で健常
75~79歳の方…6個以下で認知症の恐れ 9個以上で健常
80~84歳の方…6個以下で認知症の恐れ 8個以上で健常
85歳以上の方…6個以下で認知症の恐れ 7個以上で健常

アルツハイマーの前兆をセルフチェックする方法

  1. 手を合掌する
  2. 親指と小指だけをくっつけたまま、他の指を離す
  3. 右手だけ回転させ、親指と小指をつけかえる(親指同士・小指同士がくっついた状態→右親指と左小指、左親指と右小指がくっついた状態へ)
  4. 2の状態に戻す

アルツハイマー病の予兆が出てくると「回転」が苦手になるそうで、こういった体操ができなくなったり、ドアノブや瓶・ペットボトルのふたなどが回せなくなったり、靴紐が結べなくなるのだそうです。普段から記憶や数字、回転する動きを意識して、苦手になったものはないか、定期的にチェックするようにしましょう。

アルツハイマー病はどう診断するの?

実は、アルツハイマー病だと確定するタイミングは亡くなった後に脳組織の検査をしたときのみ。それ以外は、アルツハイマー病の「可能性がある(別の原因による可能性もある)」「ほぼ確実である(別の原因が見当たらない)」といった見解になります。医療機関では以下のような検査をして、アルツハイマー病の可能性を探っていきます。

  • 健康状態全般、過去の病歴に関する質問
    (認知障害と並行して身体の不調があるか、家族に似た症状が起きた人はいるか、等)
  • 日常生活能力の変化、行動や人格の変化に関する質問
    (いつから、どのように変化が起きたか、変化をどう感じたか、等)
  • 記憶能力、問題解決能力、注意力、計算力、言語能力の検査
    (質問に答えたり、何かを書いたり、道具を操作したり、等)
  • 血液、尿などの標準的名医学検査
    (アルツハイマー以外の可能性を検証)
  • 脳のCTスキャン、MRI検査
    (脳の萎縮や脳梗塞、脳出血、脳腫瘍などの病変を検証)

検査は初回だけでなく、記憶力や健康状態の変化を見ながら何度か行うことがあります。アルツハイマー以外にも記憶障害や認知症の原因となる病気は存在しますので、何か別の原因が発生していないかを確認するためにも、定期的な検査はとても重要なのです。

病院は何科に行けば良い?

アルツハイマーや認知症は何科を受診すればよいのか、パッとすぐには思いつきません。最も適しているのは「神経内科」だそうですが、受診項目に神経内科を掲げている病院はそう多くありません。

まず初めは、かかりつけの内科医などに相談してみてください。病院には県や地域の膨大なネットワークがありますので、詳細な診断ができる専門医が在籍する病院を紹介してくれる可能性が高いです。大きな病院を希望するのであれば、紹介状を書いてもらいましょう。

もちろん自分で病院を探して受診するのもOK。「老年病専門医」「ものわすれ専門外来」などを設けている病院もあるので、より専門的な診断を希望する方はぜひ訪れてみてください(ただし、こういった専門医は診療が混み合う傾向にあります)。

なお、日本認知症学会では、同学会が認定する全国の認知症専門医リストをホームページで紹介しています。お近くの専門医を探したい場合は、ぜひチェックしてみてください。

医師とは、どのように付き合えばよいの?

アルツハイマー病や認知症といった病気に限らず、すべてのケースで言えることですが、病気のことを詳しく分かりやすく説明してくれて、何よりも信頼のおける医師とお付き合いをしたいというのがありますね。実は、アルツハイマー病や認知症に関わる医師にしても、思いは同じです。患者に対して、病状や服薬効果、副作用などを正確に伝えて、きちんとした判断がしたいと願っているのです。

また、アルツハイマー病や認知症の場合、ご家族など周りにいる方が状況を説明するというケースも多くありますが、患者本人の尊厳を守るため、患者本人がいる前ではなく、別に機会を設けるといった場合もあるでしょう。大事なことは、医師に対して可能な限りの情報をしっかりと伝え、遠慮せず、困っている点を包み隠さず相談できるような信頼関係を築いていくことが大切です。

セカンドオピニオンに対する考え方

アルツハイマー病や認知症といったと診断を受けた場合、ショックや不安といったものは大きいことでしょう。本当に間違いないのか、診断をした医師とは別の医師の見解も聞いてみたいと思うのは当然です。しかし、その一方で、「診断した先生に失礼になるのでは」あるいは「転院しないといけなくなるか」といった心配も生まれることもありますが、インフォームド・コンセント(説明責任と同意)」という考えをしっかり持っている医師であれば、患者やご家族のそうした気持ちを、ちゃんと理解してくれるはずです。

そもそも医療というものは日々進化や進歩を遂げており、医師や病院によって、医療技術や診療の質に差がある、あるいは病気に対する考え方が違うということは、ありえることです。そして患者には、複数の医師から話を聞き、ご自分にとって最善と思われる治療方法を選ぶという権利があります。セカンドオピニオンは、積極的に利用してよいものであると考えてください。

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