かかるリスクが高い人

アルツハイマー病の基礎知識を身につけて、自分や家族が発症しないよう日頃から気をつけておきましょう。ここではアルツハイマーを発症しやすい性格や生活習慣について分析しています。日頃からリスクを減らしていけば、認知症状で苦しむ生活を回避できるかもしれません。

【生活習慣】高血圧、糖尿病に注意

アルツハイマーは脳の病気、身体の病気とは関係ない…と思っている方も多いと思いますが、実は様々な研究の結果、以下のようなデータが出ています。

  • 糖尿病患者は、健康な人と比べて2.05倍発症リスクが高い。
  • 最高血圧が160mmHg以上の人は、140mmHg以下の人と比べて2.3倍発症リスクが高い
  • 歯が19本以下の人は、20本以上の人と比べて1.7倍発症リスクが高い
  • 1日ワイン1~2杯程度の人は発症率が13.1%なのに対し、それ以上飲む人の発症率は22.3%
  • 喫煙者は発症リスクが2倍に跳ね上がる
  • 運動しない人は週2回20分以上の有酸素運動をする人に比べて2.63倍発症リスクが高い
  • 肉が好きで、緑黄色野菜や魚が嫌いな人は統計的にアルツハイマーが多い
  • 女性ホルモン「エストロゲン」を高齢になっても長期服用していると、40%もリスクが高まる

中でも特に糖尿病はアルツハイマー型認知症との関連性が高いとされているので、要注意。高インシュリン血症と診断されている場合は特に注意が必要です(インシュリンが増えるとアルツハイマーの原因である老人斑が増えたり、脳の記憶を司る海馬にダメージを受けてしまいます)。糖尿病や高血圧はアルツハイマーのほか、脳血管障害型(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血等が原因)の認知症を引き起こす恐れがありますので、日頃から注意しておきましょう。

その他、喫煙習慣や過度な飲酒は脳の萎縮を引き起こす原因となるので、タバコはなるべく控え、お酒もほどほどにしましょう(適度なお酒は体に良いです!)。健康に気をつけて、日頃からバランスよく食べ運動するようにしていれば、年をとってもいつまでも楽しく元気に過ごせるのはもちろん、アルツハイマーを初めとする老人病にかかるリスクもぐんと減ります。

女性ホルモンエストロゲンは、女性としてのバランスを保つ、若返り、老化防止に役立つ成分ですが、あまり長い間摂取し続けるのはよくありません。いつまでもキレイでいたい気持ちはわかりますが、年齢と共に減っていくべきものですから、更年期が終了したら摂取を控えるのが良いでしょう。

上記の項目に加えて、日々の生活の中で以下のようなことを心がけましょう。

  • 日頃から何かしら頭を使う
  • 昼寝は30分以内にする(30分以内なら予防に良い。1時間を超えると悪影響が出る)
  • アルミニウムを恒常的に摂取しない(とはいえほとんどの食品に含まれているので難しいですが…)
  • 肥満にならない(特に女性)
  • 高脂肪食を食べ過ぎない
  • 適度な食事の量、水分量を守る。食べなさすぎるのはNG

【性格】真面目でよく悩む人は気をつけて

個々の性格もアルツハイマー発症に大きな影響を及ぼします。やはり、楽観的で楽しく生きている人はリスクが少なくなります。

  • くよくよ悩んだり、沈み込んだり不安に思う…など、ネガティブな気持ちを感じやすい人は活発の人の2倍発症リスクが高い。
  • 物事に悩む事が多い人は記憶力の減退が著しい
  • 悲観的、鬱傾向の人は楽観的な人に比べて1.3倍発症リスクが高い
  • 頑固、几帳面、凝り性はリスクが高い
  • 真面目な人、仕事人間はリスクが高い(退職し、趣味などを失い脳を使う頻度ががくっと下がるため)
  • 自己中心的、わがままな人もリスクが高い

真面目でよく悩んでしまう、内気な方は心の中にストレスを溜め込む事が多く、アルツハイマー病になる危険度も高くなるので、なるべく日頃からゆったり穏やかに過ごすことを心がけましょう。頑固や几帳面、凝り性などの方は思い通りに行かないとイライラしてしまう傾向があります。それでなくても年を取ると頑固になりやすいですから、気がついたときに深呼吸をしたり、ちょっとしたことなら大目に見る癖をつけておきましょう。

真面目・不安と真反対に感じる「自己中心的、わがまま」ですが、こちらも頑固同様、思い通りにいかないとストレスが溜まるためにリスクが高いようです。

健康的で楽しい日々を過ごすよう意識していれば、アルツハイマー型認知症はある程度予防できます。もし発症しても、進行スピードを緩やかに抑えることができるので、ひどい状態までいく手前で踏みとどまることもできます。将来のために今から出来ることをはじめましょう!

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