【予防・改善】アルツハイマー型認知症で知っておきたいこと

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塩分の摂取を控える

塩分のとりすぎは様々な病気を引き起こしますが、アルツハイマー病も例外ではありません。塩分過剰による高血圧がアルツハイマー病に繋がる理由、1日の塩分の摂取目安、摂取量に気をつけたい食品、塩分排出効果が期待でき積極的に取り入れたい食品などを紹介します。

高血圧の人はアルツハイマーになりやすい!?

高血圧はアルツハイマーとの関連性が指摘されており、高血圧の人は正常の人と比べ2.3倍アルツハイマーになりやすいというデータが出ています。また、血圧が高いと血栓ができやすく、アルツハイマー型だけでなく脳血管障害型(脳梗塞や脳卒中などが原因)認知症を引き起こす確率も高くなりますので、塩分はとり過ぎないのが一番です。

塩分過剰は様々な万病の元

塩分をとりすぎると、血液は浸透圧を保つために水分量を増やして調整を行います。その結果血液量が増え、血管を通過するのに圧力が必要になるため血圧が上がってしまいます。この状態が慢性的に続くと、高血圧症になると考えられています。
また、塩分の排出は主に腎臓が行っていますが、大量の塩分を濾過するのは腎臓にかなり負担がかかります。このとき濾過する機能をしっかり働かせるため、自律神経が腎臓を通る血液量を増加させることでも血圧が高くなります。

動脈硬化もそのひとつ

また、塩分を薄めるために血管に水分を集め続けていると、血管の壁は弾力を失い徐々に硬くなってしまいます。こうなると血管の内側が傷つきやすくなったり、コレステロールの塊が蓄積するようになってしまいます。これがいわゆる「動脈硬化」です。動脈硬化は血液を流れにくくするため、体は血液を流そうとますます血圧が高くなってしまいます。

塩分の1日の摂取目安量はどのぐらい?

塩分は味付けの要であり、減らすと非常に味気なくなってしまうため減らすのが難しいですが、目安としては1日7g以下が理想です。まずは1日10g以下にするぐらいから初め、徐々に薄味に慣れてきたら減らしていくようにするのが良いでしょう。

日常でできる工夫としては以下のようなものがあります。

  • 塩味ではなく、だしの味でうまみを効かせる
  • 味は浸透させずに表面にだけつける
  • 蒸し料理は素材のうまみが凝縮されるので、少しの塩でも美味しく感じる
  • 塩漬けや漬物は塩抜きをする
  • しょうゆなどはスプレーすれば味が全面に乗るのに最小限で済む
  • 酸味や甘み、香り、歯ごたえ、色など塩味以外を楽しむ
  • 塩気のあるものとないものを交互に食べる

意外と塩分が高い食品とは?

調理過程で塩を入れ込んでいるパンや乾麺。保存のために塩をたっぷり使うハムやベーコン。元々塩分がある海に生息していた魚介類。ホワイトアスパラガスなども実は塩分が多いので注意が必要です。なるべく加工品ではなく、自宅での調理を心がければ思いがけない塩分摂取を減らすことができます。塩漬けやしょうゆ、味噌など明らかに塩分が多いものはわかりますが、このように気がつかないうちに意外と摂取しているケースもあります。

積極的にとりたい塩分排出効果のある食品

やむを得ず塩分の高い食品を摂取してしまった場合にとりたいのが、「カリウムと水分」。カリウムは体内の塩分と水分をくっつけて細胞の浸透圧を維持、尿として排出させる役割があるのです!カリウムの多いおすすめ食材はこちらです。

  • トマトジュース(無塩)
  • 干しあんず
  • アボカド
  • ほうれん草
  • 枝豆
  • 納豆
  • かじきまぐろ
  • かつおの刺身
  • まいたけ

上記の食品以外にも、柿やバナナ、キウイ、グレープフルーツ、メロン、梨といった果物にも多いのですが、血糖値を高める果糖が多いのでなるべくそれらに頼らないものをリストアップしてみました。

高血圧が引き起こす認知症は、アルツハイマーだけではない

ここからは、高血圧が引き起こす可能性の高い、「もうひとつの認知症」について紹介します。アルツハイマー病は、認知症のひとつですが、アルツハイマーが認知症のすべてではなく、またアルツハイマー病=認知症という訳ではありません。

認知症のタイプは大きくわけて2つ

認知症には、アルツハイマー型以外にも、レビー小体型など様々な種類がありますが、大きくわけると、2つにわかれます。

神経変性による認知症

ひとつは、神経細胞が徐々に減り、脳が委縮することで発症する「神経変性による認知症」です。アルツハイマー型やレビー小体型はこちらに分類されます。

脳血管障害による認知症

そしてもうひとつが、脳の中の血管に障害が出ることで発症する「脳血管障害による認知症」(血管性認知症)であり、高血圧と関係がより深いとされているのは、こちらのタイプの認知症なのです。

「高血圧」である患者の「血管性認知症」の発生リスクは倍

実際、1988~2005年に九州大学で実施された「久山町調査」によると、高血圧と血管性認知症の発生リスクは、次の通りだったとのこと。血圧が正常な方が血管性認知症を発症する確率を1.0とすると、高血圧前症は中年期で2.4倍、老年期は3.0倍。より血圧が高いステージ1という状態だと、中年期は4.5倍、老年期は6.0倍。さらに血圧が高いステージ2だと、中年期は5.6倍、老年期は10.1倍と血圧が高ければ高いほど、血管性認知症を発症しやすいという結果が出たのだそうです。

このように、高血圧は脳血管性認知症について、有意な危険因子だということが証明されています。また、仮に認知症を発症しなくても、脳梗塞や脳内出血といった脳の血管に不具合をもたらす病気を引き起こす可能性もあります。今一度、高血圧予防の重要性を、しっかりと理解し日頃の食生活に注意をしてみてくださいね。

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